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すれ違う気持ち

時折、すうは先生がたの言われることに不満を抱きつつ、帰宅します。

「教室じゃ、オモローな言葉、言ったらいかんのだって。『そんなの関係ねえ!(まだ使ってるの?)』とかさ」

まあね、教室中で「そんなの関係ねえ!」と連呼されたら先生もお困りになるでしょうし。しかし、すうのことですから、休憩時間も言ってはいけない、みたいに思い込みでルールを厳しくしているのかも知れません。

今の担任・キボリ先生は感情的になるようなタイプではなさそうですし、子どもたちのいいところを見ていてくださるようですので、わりと安心してお任せしているのですが、すうという人は、言葉の端々や友だちが叱られている場面などで、本人なりの理屈や矛盾にこだわり、「先生ってさ」と不満を持ってしまうようです。

「あれっ」とひっかかるようなことがあれば、先生と話ができるといいのに。まあ、2年生の担任とはムリだったと思いますが、去年のコアラ先生や今年のキボリ先生だったら、すうの話を聞いて、「先生はね、こういう気持ちで言ったんだよ」と補足してくれると思うのですが。基本的にすうは自分の気持ちを語るのが好きではないようなので、そういう機会に恵まれていません。それに、先生方の多忙さもあります。おまけに、イマドキの子どもたちは一斉に下校しなければならないので、すうだけ残すようなことはあまりしないのです(でも、未提出の宿題がたまって居残り、ということは時折あるようです)。

図工を教えてくれるのは、校務主任の先生です。物腰のやわらかい、やさしそうな先生です。たしか専門は英語だったかな。去年は少人数制の算数でもお世話になっていました。

「図工の先生、絵にちょっとでも空いたところがあると、『ここ、さみしいから、花かちょうちょをかきなさい』って言うんだ。それがどんな絵だとしてもだよ。おかしくね?」

「とりあえず、絵で紙を埋める」この指導がOKなのかどうか分かりませんが、私も子どものころ、下書き時点で先生に絵を見せにいくと、同じようなことをよく言われました。

「別に花やちょうちょじゃなくってもいいんでしょ。すうだったら虫とか恐竜とか」

「図工の先生は虫はキライらしいし、恐竜はオバケと同類だと思ってるから、ダメなんだよ。でも、それっておかしくね?だいたい、そんなもんで絵のスペースを埋めたいと思わないし」

そうだよね。すうの絵にはスペースが空くことが多く、あまりヒトは出てきません。夏休みのカナダの絵にも、トーテムポールと自分ひとりがかかれていました。かといってヒトぎらいなわけじゃ決してないんですけどね。でも、空いたところは、おそらく空けておきたいのです。

「僕はこうかきたいんですって言ってみたらいいんじゃない」と言うと、すうは口ごもります。やっぱり、オトナって絶対的に強いし、図工の先生はソフトな感じの人だけど、先生って指導する立場だから、「話してもきっと通じないだろう」という気持ちがあるんだろうねえ。

先生たちがすうの気持ちを聞いたら、どんな反応するんだろう。こうしてみると、学校での先生と子どものコミュニケーションってかなり一方通行なんだなあ。子どもの気持ちって聞いてみるとかなり面白いし、「通じ合った」って思えるのはお互いとってもうれしいことだろうに。やっぱり、先生がたは忙しすぎるのでしょうか。

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